第22話 あんたこのヨをどう思う |
脚
本家 ギリタチニコルソン
あらすじ:
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「亜米利加っていう国が、九十九里のはるか先のほうにありまして
ね……」例によって得意げな言いまわしで仕事の段取り中に私語を始めるやいとや。「うるせーぞ、ちょっと黙ってろ」主水はいつになくピリピリしている。そ
れもそのはず、今回は、海内で最も御公儀に近いと噂される廻船問屋・サンバード長崎屋(大槻ケンヂ)と中老・松平くぇん蔵(高木ブー)、彼らが企む幕府転
覆・共産主義革命を挫折させるべく、雄琴の元締・タテノリのブル吉(甲本ヒロト)の依頼で乾坤一擲の大勝負をかけようというのだ。「いえね八丁堀、わかっ
てますよ。今回は命懸けだ。でも、だからこそみんなにリラックスしてほしい。試合は練習のように,練習は試合のようにって部活でよく言われたジャン」……
屁にもならない理屈に一応納得してしまった主水は「まぁ……そうだがな……」。やいとや「ね! ……でね、今度の仕事が首尾よく片付いたらさ、あたしゃ亜
米利加ってーところに行ってみようと思うんでさ。今ならロサンゼルス往復サンキュッパからありますしね〜」観鈴「いいわー、私たちも行きましょうよ」涯
「そうだな……この仕事で俺たちの尻に火がつくかも知れぬしな…」主水「みんな薄情だ、オレはどーなるんだ? ババアとカカアがいるんだぜ」やいとや「所
詮みんな他人ですぜ、八丁堀。あたしのことなんか端っから信用してないって言ったのはどこのどなたでございましたかねえ…………。でね、最近、野庭ってい
う塾ができたんで、入学したんですよ、ええ。そこで亜米利加の言葉を学んでいる、というわけ」観鈴「ふうん」やいとや「まだ1回しか行ってないけどね、亜
米利加のことばっておもしろいんですってば。文字がね、かなじゃなくって、こう、線や丸でできててね。」捨三「おいら、漢字苦手だから線や丸のほうが覚え
られそうだ」やいとや「そうそう! なんか、かっこいいしね〜」捨三「すてぞうって、亜米利加語でなんて言うのかな?」やいとや「なまえは読むときにはス
テゾウのままでいいんですよ」主水「その亜米利加語とやらで書くと、ステゾーはどうなるんだ?」そこでやいとやが書いて見せた文字は……SUTヨZOだっ
た。主水「なんか、カタカナのヨがはいってねーか?」やいとや「これはね、一文字のときはイーって読むんですよ」主水「いや、ヨだろう、これは。亜米利加
に同じ文字があるなんておかしいぜ」観鈴「これ、たしか、あるふぁべんとうっていうのよね、私もこれはヨじゃなかったと思うんだけど…」やいとや「あた
しゃお金払って教わってるんですよ! よってたかって知りもしない文字のことをあれこれ言うなんて、失礼ですよ」涯「じゃー、こんなつまらん話しなきゃイ
イのに…」捨「つまらん、やいとやの話はつまらん!」しかしそこで主水が、「おれたちは何か重大な間違いをおかしているのではないか」と気付き始める。 |
解説-1 |
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ギリタチ
「朗読仕
業人」。椅子が五脚+スポットライトという暗いスタジオで5人のレギュラーが台本を読む、というスタッフ自信の特別生番組であったが、別局のモー娘。第
158世代の解散特番が視聴率88%を獲るという力技に完敗。しかも5人が5人ともフレームの外にあるテレビから流れる解散特番を気にしながらのソワソワ
した雰囲気のなか、妙に早口だったり観鈴の台詞を渡辺篤史氏が読んでしまったりと散々。藤田氏の発生が妙にこもると思っていたら、脇からマネージャーがポ
リデントに漬けている入れ歯を持って登場する一幕も。 |
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