第51話 あんたこの最強松竹映画をどう思う |
脚本家 コマンタレブーニコルソン
あらすじ:
香具師の寅次郎(渥美きよし)が宿場女郎・リリー(浅丘ルリ子)を伴って帝釈天で団子屋・とらやを営むおいちゃん(下條正巳)の許に、帰ってきた。寅次郎はリリーと祝言をあげ、とらやを継ぐという。さくら(倍賞千恵子)は前掛けの端で涙をぬぐいつつ「よかったねぇ、おにいちゃん」と喜ぶ。ところが、朝日屋で働くさくらの夫・博ポン(前田吟)は、これまでマスオ然と振舞ってきたが、それもこれもとらやの身代を簒奪するための演技、俄かに寅次郎に対する敵意を膨らませる。博ポンはタコ社長(太宰久雄)と三下・源吉(佐藤蛾次郎)を誑誘してリリーとおばちゃん(三崎千恵子)を嬲りモノとし、寅次郎とおいちゃんをホウサン団子で殺害する。何故か生き残ったさくらは、葬式を済ませると香典を御前様に布施として預け、いずこともなく姿を消してしまう。御前様、実はかつては腕の立つ仕業人(得意技は般若真経)で、毎月療治にやってくるやいとやの裏の顔を看破していた。御前様の依頼を受けたやいとやはさっそく主水につなぎをつけるが、主水はやいとやが裏の正体を見破られていることをひどく憤り、脇差の柄でやいとやの人中を突きながら「月が笑ってらぁ」をフルコーラス歌うよりないのであった。その周りで捨三・弥蔵・なぎ・お道は思い思いに楽器を取り・・・・しかしそこで主水が、「おれたちは何か重大な間違いをおかしているのではないか」と気付き始める。 |
解説-1 |
2002/10/13
(日) 22:26:40 - コマンタレブー
結果として、ご存知「男はつらいよ」とのコラボに見えるが、収録開始の段階ではまちがいなく「シコ踏んじゃった」とのコラボを目指している。差し替えが間に合わずエンドロールで本木雅弘・竹中直人がピン&起こしという扱いになっているところからもこの事情が看取できる。場面場面で考証に混乱をきたしており、捨三の職業が旅芸人、中村家も柴又にあるという設定になっている。全編手話通訳付。 |
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