第69話 あんたこの神聖わんわん王国をどう思う |
脚本家 ステーシーニコルソン
あらすじ:
江戸に新たな殺し屋組織が誕生、その名も「仕置安心コロシアン」。何せ、悪徳商人5,000円、与力と旗本8,000円、大名・奉行も8,000円と料金格安な上に安くて早くて安心ねっ!とくれば流行らないはずもなく、たちまち大繁盛。その勢いを警戒した奉行所が送り込んだ鬼の岩蔵グレート(ポメラニアン)も元締・森末慎二(マルチーズ)の秘技「伸身トカチェフから括約筋三段締め」によってあっさり粉砕される。一方、必殺シリーズ金に汚いランキングぶっちぎり第一位な上に「しっかりしろい」パターンで頼み人を死なすことが多い仕業人たちは、すっかりコロシアンに客を奪われて赤字経営に転落。コロシアンの内幕を探りに行った捨三(柴犬)も「自分らしさを発揮できる職場だと思うんです!」と転職したいと言い出して、さらにやいとや(チャウチャウ)までが「経営努力しない企業は淘汰されるよね、改革は順調に進んでるね!」とどっかの首相みたいなことほざく始末。完全にやさぐれた主水は、海洋堂との食玩戦争に破れて同じく絶賛経営不振中のネオ田島屋(チワワ)と屋台でぐずぐず飲んだくれる。すると、そこに赤井剣之介と名乗る男(ゴールデンレトリバー)が現れて…。しかしそこで主水が、「おれたちは何か重大な間違いをおかしているのではないか」と気付き始める。 |
解説-1 |
2002/10/27
(日) 18:26:53 - ステーシー
つねに時代と向き合い続けてきた必殺シリーズの中でも、「仕業人Vは後半になるほど一話ごとの文章が長くなる」という謎に斬りこんだ快作。藤田まこと以外のキャストが全部犬なのは、みんな近くでやっていた「水戸黄門第678部〜照英よ永遠に〜」のロケを見に行ってしまったかららしい。斬新な演出と勘違いされてこの年のカンヌでも高い評価を受けたが、やけくそになった主水が101匹のわんちゃんを仕置するシーンでは動物愛護協会とディズニーの両方からクレームがついた。 |
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