第 61 話 あんたこの 地味ーペイジ をどう思う |
脚
本家 ステーシー ニコルソン
あらすじ:
「一仕業完全燃焼〜!ドーン!(喪黒福造で)」「日頃のご愛顧にお応えして、宇宙の会ではサマースペシャル殺しの競り大特価市を開催中ですウッキー!」「優雅なバッハ無伴奏バイオリンソナタの調べ(どう聞いてもあぶらだこの「ティラノの非告知」)で悪人どももうっとりなのー!」ますますゴージャスかつ多少バカっぽい盛り上がりを見せる仕業人X激闘編。しかしその盛り上がりを尻目に、ケロッグのハニーポンをつまみにカップ酒をあおって一人いじける主水。「ちくしょう、地味イズビューティフルなのによう…」ああ、美しき仕業人Tの地味な日々。画面はいつでもセピア色。まわりにいたのは全員貧乏人か、さもなくば囚人。仕事の内容も、飼ってた子犬だか子馬だかふかわりょうだか、なんかその辺の小動物がやられた恨みを晴らしてくれみたいな、そんなの。雨の降る日は仕事もせずにキャベツばかりをかじってた。横町の風呂屋でいつも私が待たされて、洗い髪が芯まで冷えて「冷たいね」って剣之介が…。四畳半フォーク風味な回想シーンでうっとりする主水。そこに、なんか地味な風情の男が通りかかる。「あれ?お前アストロ仕業人の…」「あ、はい、五(平畠啓史)です」「お前は『仕業人ガッツでやってみな〜』とか『ジャコビニ流星仕置!』とか騒がないの?」「いえ、僕ああいうの苦手で…」…地味だ!こいつ真性の地味だ!首から下は地味武男だ、キャッホー!IQ低い感じで大はしゃぎする主水。「ねえねえ、お前どんな殺し技使うわけ?やっぱ、橋掛人の新吉みたいな地味な技?相手の鼻と口に紙ねんどを詰めこむとか、それとも死ぬまでへちまタワシでなぐり続けるとか…」するとどっかから妙な機材を持ってきて、おもむろにセッティングしはじめる五。「BC拡散兵器だ!」「ギャアーッ!」しかしそこで主水が、「おれたちは何か重大な間違いをおかしているのではないか」と気付き始める。 |
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- ステーシー -
地味の怖さをあますところなく描いた、仕業人X随一のサスペンス編。幼稚園児が牛乳パックでこさえた小伝馬町牢屋敷のセットと豆電球一個のライティングで、仕業人ワールドの地味さ加減を完璧に表現した松野ニコルソンの職人芸が光る。登場人物の服装はTシャツをズボンにイン+ウエストポーチで、セリフは滋賀弁ですべて統一した演出も見事(方言指導・Gackt)。殺しのシーンでは今回もBC拡散兵器(織本順吉)が大活躍。地球に友好を求めて飛来したアンドロメダ星雲人5000人をスペースシップごと壊滅させた。BC拡散兵器、ダメ。ゼッタイ。 |
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