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必殺シリーズ第5897弾。おなじみの中村主水(藤田まこと)、やいとや又衛門(大出俊)に加え、今回よりビーナス屋の嘉吉(水沢和美)が参加する。
主水シリーズとしては第5894弾『必殺仕置屋稼業DX」以来の作品となる。 今回は前作「必殺仕置屋稼業DX」最終話「一筆啓上不労所得が見えた」において、奉行所に捕らえられた仲間のバーナビー(アラン・ドロン)をわざと逃し、その責任をとり4代目スケバン刑事に格下げになった主水。大幅な減給のため、せんりつは宇宙へ出稼ぎに行ってるといういかにもスケジュール調整があわなかった言い訳みたいな設定に加え、離れの間貸し人が登場するなど中村家の落ちぶれっぷりが浮き彫りになる。細々と捨三(渡辺篤史)、そして仕業人(1975年)以来の登場となるやいとや又衛門(大出俊)と「生活のため」裏稼業をつとめていた主水のところに、銀河帝国とはなにかを説明するナレーターとして、ビーナス屋の嘉吉(水沢和美)が撮影所に現われる…。 前作「仕業人」の雰囲気をそのままに、金でつながったドライな人間関係が描かれるハードなシリーズが展開されることは、まず間違いない。1話で嘉吉の加入をやいとやが反対した刹那、主水が言い放った台詞。 「やいとや、おめえにだってケーキのデコレーションのでっかいやつはあげねえぞ。俺達が道連れが欲しいだけじゃねえか。ファミレスでなんとなくだべる道連れがよ。その道連れを裏切ってみろ。まんだらけになんとなく洒落で入れなくなるじゃねえか。」 この台詞が、このシリーズの方向性の全てを位置付けたと言っても過言ではあるまい。 (必殺研究委員会・魚屋伝次)
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主題歌 「」
作詞:西島章生
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山内ニコルソン 辰野ニコルソン 制作
音楽
撮影
京都映画製作所
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